Coding Methodology

Movable Typeでお問い合わせフォームを実現する「A-Form」

2021 / 10 / 01

Movable Typeを利用してサイト制作を行っていると必ずと言っていいほど悩む「お問い合わせフォームをどうやって実装しようか」という問題。この問題を簡単に解決できる「A-Form」というプラグインがあります。今回はA-Formプラグインを利用してみて感じたメリット・デメリットや使いどころを紹介します。

Movable Typeでお問い合わせフォームを実現する「A-Form」

A-Form とは

Movable Typeの管理画面上でフォームを作成できる有償プラグインです。用意されたフォームパーツをマウスでドラッグ&ドロップする直感的な操作で、あまりプログラミング知識のない方でも簡単にフォーム作成ができるような仕組みが用意されています。詳細については、A-Formの公式ページをご確認ください。

A-Form:https://www.ark-web.jp/movabletype/

メリットとデメリット

メリット

1つ目は「フォームの項目を簡単に追加できる」点です。
図のように、右側に用意された基本パーツを選択し、マウスでドラッグ&ドロップして項目情報を設定するだけで、非常に簡単にフォームを構築できます。また、フォームのバリデーションも標準で用意されているため、サイト制作でよくある「バリデーション機能付きのお問い合わせフォーム」をすぐに実現できます。

2つ目は「カスタマイズ性が高い」点です。プラグインファイル内にあるテンプレートファイルのコードを調整することができます。
テンプレートファイルの中身は、基本的にはMovable Typeのコードの書き方を理解していれば、編集可能な構成なので、オリジナルのCSSを適用したり、HTMLの編集をして、制作するWebサイトにあわせた見た目やマークアップを実現できます。また、「A-Form to Salesforce」という追加アドオンを導入すると、SalesForceのWeb-to-リードと連携ができるので、「お問い合わせ内容をSalesForceのリードに送信して顧客情報を管理したい」というような要望を実現できます。

図:管理画面上のA-Formの作成画面

デメリット

欠点という欠点が見当たらないプラグインなのですが、強いて言うならば有償プラグインであるという点です。豊富な機能を備えたフォームプラグインのため、ライセンス費用が必要です。
また、前述した「A-Form to Salesforce」のような、A-Formの機能を強化する追加アドオンも販売されているのですが、そちらにもライセンス費用がかかります。その場合、トータルの費用は「A-Formのライセンス費用+追加アドオン(A-Form to Salesforce)のライセンス費用」になります。

使いどころと気を付けるべき点

Movable Type 本体が動作する環境であればA-Formプラグインも動作するので、基本的にMovable Typeの動作環境と公開環境が同じ場合は、様々なシーンで使うことができるでしょう。豊富な標準機能が用意されていたり、カスタマイズオプションも豊富なのでかなり使いやすいと思います。
逆に、Movable Type が動作する環境と公開環境を分離するようなサイト構成の場合には不向きだと思います。(これはA-Formに限らず、Movable Typeと連動しGCI等で動作するフォームプラグイン全般に当てはまります)例えば、Amazon EC2上でMovable Typeを構築して外部アクセスをさせず、Movable Typeで出力したHTMLファイル等の静的ファイルをAmazon S3 転送してWebサイトとして公開するというような場合です。S3環境だとPHPやCGIなどサーバーサイドの言語が動作しないので、完全にクライアントサイドだけで動くJavaScript製のフォームプラグインを採用したり、AWS Lambdaを利用したフォームの実装を検討する必要があるでしょう。


実際にプラグインを導入し、カスタマイズも経験してみて、開発者・運用者双方にメリットが高いプラグインだと感じました。
また、費用面の検討は必要ですが、スクラッチでフォーム実装する場合と比べるとかなりフォームの実装コストを抑えることができるので、Movable Typeを導入する際にはセットで考えたいプラグインの一つだと思います。

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