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第66回 「TortoiseGit」のよく使うメニューと概要
Gitはファイルの変更履歴(バージョン)を管理するシステムの一つです。変更履歴を記録するディレクトリを「リポジトリ」と呼び、そのリポジトリが単一ではなく複数用意できることから「分散型」バージョン管理システムとして注目されています。
例えば複数人で1サイトのコーディングを行う場合、先ずは自分専用の「ローカルリポジトリ」に変更履歴を記録しながら作業をすすめます。作業した内容を共有したいときは、プロジェクトメンバー共用の「リモートリポジトリ」に反映します。
Gitの操作はターミナル(コマンドプロンプト)にコマンドを入力して行いますが、GUIクライアントを利用することも可能です。今回はその中から「TortoiseGit」(https://code.google.com/p/tortoisegit/)をピックアップし、よく使うメニューとその概要をご紹介します。
メニューと概要
01コミット画面
02ログ表示画面
- 追加
- 新規でファイルを制作したら、まずは「追加」でGitの管理下とします。
- コミット
- ファイルの変更履歴をローカルリポジトリに記録します。
全てのコミットはIDを持ち、いつでもコミット時の状態を復元することが可能です。「追加」していない新規ファイルはコミットの対象外です。
コミット時に管理下ではないファイルの一覧が表示されるので、ここでファイルを選択しコミット対象にすることも可能です。(01-②)
また、コミットの際には必ず「メッセージ」を入力します。(01-①)
メッセージルールはあらかじめプロジェクトメンバーで決めておくとよいでしょう。
- プッシュ
- コミットした内容をリモートリポジトリに反映します。
- プル
- リモートリポジトリから最新ファイルをローカルリポジトリに反映します。
- ログを表示
- コミットのログが表示されます。(02)
コミット時の状態を復元するには、対象コミットをクリック→対象ファイルを右クリック→「このリビジョンに戻す」で、ファイルを復元することが可能です。(02-①)
- 解決する
- リモートリポジトリとローカルリポジトリで同一ファイルの同じ箇所を変更すると、ファイルの競合が発生します。
対象ファイルはプッシュできませんので、競合が発生したときはファイルを正しい内容に再編集し「解決する」を選択します。変更をコミットすれば、またリモートリポジトリへのプッシュが可能になります。