コーディングメソドロジー

第9回 パイプライン処理

「パイプライン処理」とは、もともとはコンピュータ用語で、ある処理のOUTPUTが、次の処理のINPUTにスムーズに流れるように設計する高速化技術のことです。このパイプライン処理の考え方をコーディングに応用することで、個人のスキルアップだけに頼らず、「しくみ」として、コーディングという工程全体のスピードアップと、それにともなう納期の短縮を図っています。

工程を細分化することで、全体のスピードを上げることができる

パイプライン処理 イメージ

パイプライン処理 イメージ

(1)それぞれ前の工程が終わってからしか着手できない4工程の場合。
単純に順番通りに進めていくと、12日かかるボリュームの制作があるとします。
(2)各工程を3つに分割して並列で進めると、半分の6日で完了することができます。

コーディングの1つ1つの工程には、進行のための順番があります。例えば、画像をスライスした後にコーディングに取り掛かったり、テンプレート(ヘッダー・フッター・グローバルナビなどのページの枠の部分)を作ってから、コンテンツ部分(枠の内部)のコーディングにとりかかったりすることが一般的です。
このような手順を細分化し、並列して行うことで、全体としてスピードアップを図ることが、パイプライン処理の考え方です。特に、一刻を争うタイトなスケジュールになることが多いWeb制作の世界では、お客様へのご納品を限りなくスピードアップするということが、品質とともに、コーディングの大きなミッションになっていると考えています。

コーディングにおいて、パイプライン処理を具体的に応用する

コーディングファクトリーでは、1人が1つのページを全てコーディングし終わってから、次のページに取り掛かる、という一般的な進め方をしないことがよくあります。例えば、1人が画像のスライス、1人はファイルの生成とテンプレートを適用してページの大枠を作成、そして最後の1人が、コンテンツ部分の個別コーディングをするという具合です。
大量ページになるほど、1ページずつの工程を細分化します。たとえば、
(1) 画像スライス
(2) HTMLファイル生成
(3) テンプレート適用
(4) タイトル・メタ・パンくず挿入
(5) 共通モジュール作成
(6) 共通モジュール組み込み
(7) 個別部分コーディング
(8) 文法チェック
(9) 各ブラウザでの表示チェック
(10) 文言チェック
(11) リンクチェック
というように、1ページを10工程以上にも分け、分担して進めることもあります。

パイプライン処理は、細心の設計が成否を分ける

パイプライン処理で1つの案件/ページを分割して進める時に、特に注意していることが2つあります。
ひとつが、各工程単位の工数を合わせることです。ある工程で、他より時間がかかってしまうと、「パイプ」がつまってしまってうまく流れなくなるように、そこがボトルネックになって全体がスムーズに進行しなくなってしまうからです。
そしてもうひとつが、担当する全員が、全体を見通せるようにするためのコミュニケーションです。工程自体は、細かく分けて行きますが、工程が単純化することの弊害として、それぞれがたんなる「作業」になるのを防ぐことが重要と考えています。各工程が、全体のどの部分にどのように影響してくるのかを考えたり、次の工程がやりやすくなるような工夫をしたりできるよう、進捗や問題点などについて、常にチーム全体での情報共有をしていくように心がけています。

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