- CODING FACTORY TOPICS
- Vol.53 2013年3月号
3月18日発売の雑誌「WebDesigning」4月号で
コーディングファクトリーが執筆を担当した
コーディングガイドライン特集が掲載されます。
■ガイドラインに力をいれています
コーディングファクトリーでは、ガイドラインの編集と現場への展開に力をいれています。
更にそのガイドラインを無料で皆様にプレゼントしたり、セミナーを開いて解説をしたりする活動にも力を入れています。その際にお配りするガイドラインは、ワードファイルでお配りしています。
「貴社流にカスタマイズしてください。」
「ロゴだけ外して、貴社のガイドラインにしていただいて大丈夫です。」
というのが、私たちのスタンスです。そんな活動を行なっていると、
「なぜ、ノウハウを無料で配るんですか?」
「もったいなくないですか?」
という質問を受けることもあります。
■コーディングガイドラインとは
コーディングガイドラインとは、Webサイトを作るにあたってのルールとなる基本方針をまとめたもので、主に3つの目的を達成するために作成しています。
- 1.制作の効率化
- ルールを決めて、無駄な確認・修正・チェックの工数を削減し、タイムロスを防ぐ
- 2.クオリティの均質化
- 複数人数で制作する時でも、担当者によって制作物のバラつきを防ぐ
- 3.クオリティの向上
- 熟練者がルールを制定することで、制作者のスキルレベルに依らずに熟練者と同じクオリティの制作ができる
この3つの目的・課題はありますが、ガイドラインで決める内容は、デザインを再現する上ではあまり影響がないため、ガイドラインの作成や更新は、後回しになりがちです。
しかし、ガイドラインを作成し活用することで、大きな効果を得ることができます。
↑3月18日発売の4月号です。
是非、お買い求めください!
■コーディングガイドライン特集
雑誌WebDesigning4月号で、弊社のガイドラインを解説する特集が入ります。全24ページにわたる大特集です。この全てを弊社が執筆させていただきました。
最新のガイドラインを無料でダウンロードすることもできます。定期購読されている方はもちろん、そうじゃない方も是非書店でお買い求めいただき、ご覧ください。皆様の会社の制作現場改善にきっと役立つはずです。
更にWebDesigningさん主催で、特集との連動セミナーも開催します。
■ガイドラインをオープンにする理由
Web業界は、総じて生産性が低い業界だと言われています。平均年収を見ても、年齢層が若いということを差し引いたとしても、他業界と比べて決して高いとは言えません。私たちはこの事実を非常に憂いています。考えると、色々な言い訳がでてきます。「業界的に仕方ない…」「クライアントのリテラシーが…」 「景気が悪くて予算が取れない…」
でも、本当にそれだけでしょうか?我々Web業界の人間ができる範囲のことをやり尽くしているでしょうか?
現在、制作会社・サイトの運営者は、それぞれが別々のガイドラインを持ち、それに沿って運用されているというのが業界の現状です。
コーディングの「ルール」であるガイドラインが各社で異なることで、サイトの解析に時間がかかったり、担当者が変わるたびにコーディングのルールが異なって、サイトの統一感が失われたりすることに、コーディングにおけるムダが発生しています。これが、業界全体の生産性を落としている原因の1つになっていると考えています。この事実が、私たちには残念でなりません。
コーディングをたくさんしている私たちだからこそ、運用しやすく、シンプルにコーディングができるノウハウが詰まったガイドラインをご提供することができると考えています。私たちのガイドラインは、時流や制作環境の進化に適応させたり、お客様からのご意見やご指摘を反映したりして、日々更新をしています。そんな小さなノウハウがたくさん詰まったガイドラインを是非、皆様に使っていただきたいのです。
これが無料でガイドラインを配布し、オープンにする理由です。
今までのように「全体」という意識を持たずに「個々」のやり易さを優先したWeb業界の現状を変え、業界標準を作っていきたいという目標を私たちは持っています。私たちが発信する情報が、皆様の制作現場の改善に少しでも役立てば幸いです。
最後に今回の特集とセミナーの実現にご尽力をいただきましたWebDesigning編集部の皆様はじめ関係者の方々に心よりお礼を申し上げます。