- CODING FACTORY TOPICS
- Vol.47 2012年9月号
コーディングファクトリーの運営会社である
株式会社モノサスが取り組んでいるメンター制度を
代表の林よりご紹介します。
皆様の会社同様、WEB制作会社であるコーディングファクトリーにおいて、言うまでもなくスタッフは財産です。ということをオモテでは言っていても、実際にスタッフのやる気や満足度を高める施策というのはなかなか難しいものです。うまく対処できないうちに時が過ぎてしまい、最終的に退職という形になって現れてしまいます。コーディングファクトリーの運営会社であるモノサスは従来から離職率は低かったのですが、それでも大切なスタッフが辞めてしまうことがありました。
「悩んでいるスタッフの話に耳を傾け、やる気のあるスタッフのサポートで活躍のきっかけを作る。」そんな仕組みが必要だと思いました。そうやって一昨年から導入されたのが今回ご紹介する「メンター制度」です。
月2時間の心の触れ合いが信頼関係を築く
メンター制度とは簡単に言うと、話を聞く側の「メンター」、話を聞いてもらう側の「メンティー」の二役にスタッフを分け、月に1回メンターとメンティーで2時間の会話をするというものです。とても単純な制度なので「そんなもので効果があるのか?」と言われる方もいらっしゃるかも知れませんが、この制度こそがモノサスのスタッフの様々なコミュニケーションを支え、スタッフの定着率を高め、満足度を向上する秘策だと言っても過言ではありません。皆さんもやってみるとわかりますが、毎月必ず2時間話をするというのは結構な量のコミュニケーションになります。しかもその2時間の間、メンターはメンティーの悩みを聞き、仕事についてのアドバイスをし、時にはプライベートの相談に全力で応じるのです。これを繰り返すうちに、二人の間に信頼関係が生まれるのです。
↑ヒミツのパターン分けテスト
組み合わせが「命」のメンター制度
実はこの制度、メンターとメンティーの組み合わせがとても大切です。ふたりの価値観が近しいことが重要だからです。悩むポイントや、やる気スイッチは価値観によって全く異なります。つまり価値観が近いメンターでないと、メンティーがピンとくるアドバイスができないし、そもそも話に共感することができないのです。この組み合わせを決めるために、弊社ではちょっとした特殊な取り組みをしています。
スタッフに、24問の質問に回答することで価値観のタイプを15パターンほどに分類できるテストを行っています。このテストでタイプが近い人同士を組み合わせることにしているのですが、これがこれが!本当にビックリするくらい話が合うのです。
ちなみに社長である私は「奨励者」というタイプで、率先して物事を進めるのですが、一方で環境や人をコントロールしたがるタイプのようです。当たっていますね(笑)。社長に多いタイプだそうです。他にも、緻密に正確に仕事をこなし自分にも他人にも厳しい「完全主義者」、他人と仲良くなるのが得意で楽観的な「説得者」タイプもあります。
↑会社から離れて、近くのカフェやレストランで2時間じっくりと話をしています。
まずは「聞く事」から始まる
ベッツィー・サンダースが書いた「サービスが伝説になる時」という本の中に、企業が顧客を失う理由の最も大きなものは「従業員の無関心な態度」であり、それが全体の68%もの割合を占めるという内容の話があります。企業が従業員を失う理由も恐らく「会社の無関心な態度」なのだと思うのです。ですからまずはスタッフが自分の思いや不満、喜びや悲しみを話せる場が必要なのです。それらに真剣に耳を傾け、解決策やアドバイスを与えてくれる先輩が会社にいると思うだけで、68%の問題は解決するのです。
サービスもマネジメントも、クオリティがもちろん大切なのですが、それ以上に「大切に思っているか」、それが「態度に現れているか」ということが大切なのだと思うのです。みなさんの会社でも取り入れてみてはいかがですか?ご興味のある方は詳しくご説明しますよ。