- CODING FACTORY TOPICS
- Vol.140 2020年8月号
CFサイトを公開したのは、2010年。なんと10年前です。制作会社のサイトが古いままという、まさに「医者の不養生」と言える状態です。いま、そのサイトをリニューアルすべく社内プロジェクトを進めています。今回は、その進捗や活動について紹介したいと思います。
RFP作成
サイトリニューアルを進めるにあたり、まずはRFPを作成してみました。緊急事態宣言発令中の4月末のことです。自分たちのサイトのRFPを書く機会はあまりないので、そのおもしろさと難しさを実感しながらまとめていきました。
現サイトを見ながら課題の列挙をしてみたのですが、際限なくでてきます。なにしろ10年前に公開したサイトをつぎはぎしながら運用しているわけですから。
しかし、その課題を1つずつ解決したとして、
「CFのあるべきサイトになるだろうか?」
「今回のリニューアルで実現すべき最大のポイントは何だろうか?」
この答えは見つかりませんでした。
そこでヒントを探るべく、CFに関わるメンバーに集まってもらい、ワークショップを開催することにしました。
実は、弊社は今年の4月から新しい組織形態に変わったのですが、コロナ禍のバタバタで全員が集まって話をする機会を持てていませんでした。新体制になって今のこと、これからのことを話す場にもしたいという考えもありました。
ワークショップの開催
ワークショップは、「オンライン・ファシリテーター」として活躍されている青木将幸さんにファシリテーションをお願いして開催しました。
青木さんとの取り組みは弊社のサイト記事 2020年7月9日公開「オンライン・ファシリテーター使いホーダイ」で紹介していますので、興味のある方はご覧ください。
ワークショップは6月5日、オンラインで開催しました。写真は、その時の画面キャプチャです。ワークショップの経験は多くありますが、オンラインで実施するのは始めてのこと。支障なく話ができるのかな?という一抹の不安を持ちながら、当日を迎えましたが、その不安は杞憂に終わりました。「オンラインでここまでのワークショップができるんだ!」と、感動を覚えるほどの成果でした。
ワークショップでは、次の3つのテーマに沿ってメンバーの話を聞いていきました。
- 1.あなたが「仕事をする中で」「お客様に対して」大切にしていることは何ですか?
- 2.あなたの「設計・制作思想」を教えてください。
- 3.CFの「強み」「お客様から評価されているポイント」は、何だと思いますか?
私は、「答えは現場にある。いや、現場にしかない。」という信念にも似た強い思いを持っています。いずれのテーマも、お客様と向き合い、制作し、品質管理をしている現場に答えがある。そして、それこそがCFだという考えのもと、これらのテーマ設定をしました。
新サイトで伝えるべきこと
1つのテーマにつき1時間、計3時間のワークショップとなりました。それを終えて感じたことを一言で言うと、
「ヨーソロー!このまま進むぞ!」でした。
Web業界は変化の速い業界です。その変化に対して、現場が考え、行動し、お客様と共に制作を進めている様子が浮かび上がってきました。
そして、それをメンバーで共有し、認め合うことができました。このままのスタンスで進んでいけばいいんだ、という確信を得ることができたのです。本当に、いいワークショップでした。
では、新サイトで伝えるべきことは何なのか?
Web業界で生きる以上、速い変化に対応することは必定です。それを前提に、今のCFを伝える。今、できること。今、取り組んでいること。今、考えていること。「今」さえ伝えることができれば、サイトの役割を果たすことができると。
現在これを念頭に、サイト設計を進めています。今秋の公開を目指して、進めておりますので、公開した暁には、告知させていただきます。
また、CFニュースは紙媒体で発信をしていますが、リモートワークでお手元に届きにくくなっているとも聞いています。オンラインでの情報発信は、より重要になりそうです。
働き方が大きく変わっていく状況において、新サイトも活用しながら、皆様とのコミュニケーションを図っていきたいと思っています。
最後に
先述の通り、Web業界は変化の速い業界だと思います。その速さについていくのにうんざりすることもありますが、その分、我々Web業界の人間は、変化に鍛えられていると思います。Web業界はリモートワークしやすい業種だから、コロナ禍に対応できているという意見を聞いたことがありますが、それだけではないと思っています。
変化への柔軟性や耐性が我々Web業界にはある。それが、現下の状況に対応できている一因だと思っています。
先が見通せず、更なる変化が予測される状況ではありますが、これからもお客様と共に変化に対応していきたいと思っています。(文責:龍田祥拡)