- CODING FACTORY TOPICS
- Vol.122 2018年12月号
前号の特集「コーディングファクトリーの制作現場の変化」の記事をもとに、2018年に制作したすべての案件について調査を行い、今年の制作を数字で振り返ってみました。
ガイドラインに関するアンケート結果
クライアント指定の制作ガイドラインの有無
これまでは大規模サイトでガイドラインを使用することが多かったのですが、最近は制作会社様内で独自に体系化したものを使用するケースも増えてきています。

※有効回答数:201
ツールに関するアンケート結果
Git / Sass / Gulpの使用率
いずれのツールも使用率は50%を超えていました。Gitに至っては80%で、もはや標準的にに使用するツールとなっています。業務効率化もさることながら、デグレをおこさない安全性の確保という意味でもバージョン管理は必須という状況です。

※有効回答数:233
プロジェクト管理ツールの使用率
全体の4割近くの案件でプロジェクト管理ツールを使用しており、その中でも約9割がBacklogを使用していました。また、プロジェクト管理ツールを使用している案件の96.5%がGitを導入、38.4%がガイドラインを使用しており、制作が体系化されている傾向がみられました。
[ プロジェクト管理ツールランキング ]
- 1位:Backlog(88.4%)
- 2位:GitHub(5.8%)
- 3位:JIRA(3.5%)

※有効回答数:233
デザインに関するアンケート結果
デザイン入稿データ形式
PSDが全体の3/4を占めており、まだまだ主流ではありますが、2017年には数件しかなかったXDやSketchが増えてきています。
[ PC画面のデザイン幅ランキング ]
- 1位:1280px(27.7%)
- 2位:1400px、1600px(8.5%)
- 3位:1366px(7.4%)
ちなみに、デザイン幅の種類は実に29種類もあり、幅の分布も1000~2560pxとバラエティに富んでいました。とはいえ1280px以上のデザイン幅が全体の90.4%を占めており、大型化の傾向がみられます。
※デザイン幅=コンテンツ幅+左右の余白も含むデザインファイルの横幅。
[ SP画面のデザイン幅ランキング ]
- 1位:750px(60.0%)
- 2位:640px(20.9%)
- 3位:320px、375px、1080px(4.7%)
750pxが全体の6割と主流化しており、640pxは2割にまで減少しています。
[ ブレークポイントランキング ]
- 1位:768px(78.1%)
- 2位:980/768px、640px(3.2%)
768px でおおむね標準化されていますが、ブレークポイントの設定は全18種とバラエティに富んでおり、ターゲットブラウザ/端末や機能に応じて適宜設定するパターンも多くあるようです。

※有効回答数:172
Webフォント使用率
全体の3割近くの案件で、Webフォントを使用していました。うち過半数がGoogleフォントを、2割がtypesquareを使用していました。案件として増えてきてはいるものの、サービスの種類は全6種と意外と絞られていることがわかりました。
[ 使用フォントサービスランキング ]
- 1位:Googleフォント(55.6%)
- 2位:typesquare(18.5%)
- 3位:fontplus(5.6%)

※有効回答数:201
さいごに
今年一年制作してきた案件をあらためて数値化してみましたが、意外な傾向が見えたりして、興味深い結果となりました。2019年も、引き続き動向を追っていきたいと思います。
来年もコーディングファクトリーをどうぞよろしくお願いいたします。