- CODING FACTORY TOPICS
- Vol.103 2017年5月号
4/26に、マイナビ出版からコーディングファクトリーの書籍が出版されました。
今回はその書籍の内容をご紹介します。
■テーマは「制作の現場で、本当に必要なことは何か?」
4/26 に、コーディングファクトリー(以下、CF)が手がけた書籍がマイナビ出版より発売されました。本のタイトルは、
『フロントエンド専門制作会社が教える 速く正確なWeb 制作のための実践的メソッド』
です。
コーダーやフロントエンドエンジニア、ディレクターなど、Web 制作に携わるさまざまな方に向けて、制作現場の実践的なメソッドをまとめた本です。
Web 制作を取り巻く環境が日々変化しているからこそ、どんな状況にも柔軟に対応できるような実践的メソッドを伝えよう、ということで、「制作の現場で、本当に必要なことは何か?」をテーマに、執筆のためのプロジェクトチームのメンバー全員でアイデアを出し合い、ミーティングを重ねて、掲載内容を決定しました。
さらに、これまでにCFで公開した様々なコンテンツやセミナー、コーダーミーティング(CF コーダーが社内で行う技術ナレッジ共有会)で出てきたネタに至るまで、歴代のCF メンバーが培ってきた様々なノウハウを集約しました。
■本の構成と各章の概説
本書では、コーディングフェーズで必要になる基本的な考え方やノウハウに加え、制作ケース別のメソッド・Tips を5つのChapterに分けて解説しています。
● Chapter1
「制作フローと環境構築」
プロジェクトの全体像の把握とゴール設定、制作フローとタスクの概要、制作環境の構築と、それぞれのポイント。
● Chapter2
「コーディングガイドライン策定」
コーディングガイドラインを策定する理由と目的、策定項目やポイント、上手な導入・運用のしかた。
● Chapter3
「速く正確で安全なコーディングメソッド」
コーディングのフローと工夫点、押さえておくべきコーディングの基本ポイント、CSS 設計の考え方(モジュールコーディング)、早く正確で安全なコーディングを行うためのツールの活用法、効率よく確実に正解にたどりつくためのデバッグ方法を紹介。
● Chapter4
「ディレクションとチェックの勘どころ」
ディレクションの基本的な流れ、データ整理・管理、仕様確認、スケジュール・進捗管理、コミュニケーション、チェック、トラブルシューティング。
● Chapter5
「質と効率を高めるWeb 制作の仕事術」
制作時に頻出する具体的な例を挙げ、より実践的なメソッドやTips をピックアップ。
結果的に、いわゆる「ザ・技術本」ではない、現場の臨場感が伝わるような独特な構成内容になりました。
CSS 設計の考え方やコーディングガイドラインについての詳細説明等、技術メソッドもしっかり載せていますが、制作環境の構築、デバッグやチェック、仕事の進め方や段取りについても多くのページを割いています。そこには、私たちのリアルな実体験が詰まっています。
生産性向上というと、スピードや技術の話になりがちなのですが、そもそもの制作環境やフローが最適化されていないと生産性も上がらなかったり、コーディングに集中できる時間が確保できないので、そういう意味でもかなり役立つ内容だと思っています。
■隣の席からアドバイスをもらうように
普段はコードをゴリゴリ書いたりチェックをしているメンバーが、自分たちの言葉で文章を紡いでいるということもあり、当初イメージしていたよりもはるかに現場味あふれる内容になりました。
書店の技術本コーナーに並ぶ技術書とはちょっと変わった雰囲気の、まるで隣の席からチームの仲間や先輩がアドバイスをくれるような感じで、実際にメンバーが困っているときに、「こうしたら?」とアドバイスをくれたり、ノウハウが詰まったノートを見せてもらうような、そんな感じに仕上がっています。
読んでくださった方が、それぞれの環境ですぐに実践できるようにポイントをまとめていますので、ぜひご自身の環境にあわせてアレンジしながら、それぞれの「実践的メソッド」を作っていただくきっかけにしていただければと思います。
CF メンバー達の熱い思いがつまった一冊。ぜひ手にとって、読んでみてください!
